金子稚子の「とんぼとかめ」日記

『ACP(アドバンス・ケア・プランニング)』『人生会議』を中心に、死や死別について考えることを記しています。

強い人ってどんな人?

気がつけば、前回の更新から2カ月近くも経ってしまっていました(汗)。 もともとそんなに簡単には言語化できない(というか、簡単には言語化しないようにしている……ゆっくり考えることを重視して……とも言えますが)内容をここには書いているのですが、今回…

医療は人の苦痛を取り除くためにどこまで関わるものなのか

哲学者の竹之内裕文さんとnote上で対話を行っています。締め切りが大幅に過ぎている原稿に取りかかろうとしていたところに、一昨日、えっ!と思うニュースが飛び込んできました。 www.kyoto-np.co.jp 京都の女性患者になぜ仙台と東京の医師が関わっているの…

美談にして話をすり替えているのは、誰か

一昨日、死者が43人という大規模な院内感染が起きた東京台東区の永寿総合病院の湯浅祐二院長が記者会見を開きました。その中では、看護師と医師2人の手記も紹介されました。 www3.nhk.or.jp 拝読し、率直に言って、生々しい証言とともに医療者としての使命と…

怒りや悲しみへの共感は人の心を大きく動かし、強い力になり得る。でも……

先週は、ライフ・ターミナル・ネットワークの仲間から情報を得て、ある報道番組を拝見して思ったことを書こうと思っていました。 しかし、放送からまだ1週間も経っていないのに、動画どころかネット記事さえ検索してもヒットしない。あるにはあるが肝心の部…

「お互いの身体感覚で相手との間合いを把握する」

5月の連休中に(といっても、事実上3月からほぼストップ状態でしたが……)、なかなか寝覚めの悪い夢を見ました。 見渡す限りすべてカラスの死骸!という状況の中、一歩一歩カラスの死骸を踏み潰しながら延々と歩き続ける夢です……。カラスのさまざまな死骸の様…

化けの皮がはがれていく……

よいタイミングで書くことができなかったので、もうこの話題は流れてしまったと思っていますが……。 幻冬舎の編集者が女性ライターに……という問題。週刊文春が記事にし、それがネットで拡散し……というところまでは追っていましたが、その後もまた、やれやれと…

自分のペースが戻るまで

思いがけず新しいリズムが生活の中に入ってきて、心身ともにまだ慣れず落ち着きません。 noteで哲学者と対話を試みているのですが、原稿を書き送ったところ、急いで書きました?というさすがな指摘……。じっくりと深く考え、言葉と向き合う時間をきちんと確保…

遺族の物語を通して感じてほしいこと

自粛生活も長くなってくると、そのリズムに体が慣れていきますね。 先日は、精神疾患を患う人の支援をされている方のお話を伺う機会がありました。精神疾患を抱える方も、というより、患っているからこそ私たち以上に、生活リズムがこれまでと異なることには…

母の日によせて

今日は母の日です。 母の日の由来については、ネットで調べてみてもいいでしょう。諸説あるようですが、有名なところでは、アメリカのある一人の女性が、亡き母への敬意と追悼の意を込めて教会でカーネーションを配ったことから始まった、というものがありま…

戦い方ばかりでなく、相手を知りたい

緊急事態宣言が延長され、さらに厳しい状況になっていきます。 また、このブログの目的でもある人生会議についても、やった方がいいですよ、なぜなら〜ということを、具体的にお勧めするタイミングも来ているように思います(これまた厳しい話ですが)。 ………

「幸せ」って何だろう?

「幸せ」って、何なんだろう?と、改めて思っています。 体調不良から回復できなくなってしまうので、SNSなど激しい言葉が飛び交うメディアを見る時間をコントロールしていますが……。 それにしても、ああ、あなたはそういう人だったのですか……と残念に思う言…

一線を越えたタイトル

昨日に引き続き、体調が悪くなった記事について書きます。 岡村隆史さんの発言については、昨日のブログに書きました。実は、岡村さんの発言については、以下の記事で知った次第です。 news.yahoo.co.jp 正直なところ、岡村さんの発言については吐き気を覚え…

一線を越えた記事

この記事を読み、クラクラしました。というか、吐き気がした。 headlines.yahoo.co.jp 私は50過ぎの女だし性格的なものもあって、男性の(特に同世代やそれより上の世代の)こうした昭和的な感覚にいちいち目くじら立てたりはしません。状況によっては、これ…

「点」の情報が形づくるものを受け取る

「デジタルネイティブ」という言葉を知り、へーと思ったのはいつの頃だったでしょうか。それよりもっと前、インターネット(というかまだメールのやりとりでしたが)が仕事場にも入り始めた90年代終わりから2000年代初頭の頃、アラサーの私に20歳上の先輩が…

現実は映画「シン・ゴジラ」よりキツい

Twitterに流れてきたこの中の1つの言葉に、思わず笑ってしまいました。 2月以来必死に遅らせて来た感染ピークがそろそろやってきた日本の感染流行情勢だけど、相変わらず死者数その他の実績は優秀。しかし政府という分かり易い悪役を仕立ててそれに怒る安上…

依存と信頼

緊急事態宣言が出されました。 仕事がどんどんキャンセルになってしまったので、個人的には2月の終わり頃から自粛生活を送っています。生活自体は、宣言が出たところで特別変化はありません。ただ長くなってきたので(そろそろ1カ月半くらいでしょうか)、疲…

こんな時に詐欺に遭遇しました。お気をつけて!

新型コロナウイルスのことでは、刻々と状況が変わっていきます。 しかしながら、窒息死のリスクのあった夫とともに過ごした経験もあって死を結構身近に感じているからか、私自身は心が苦しくなることもあまりなく、時折「えっ、何それ!」と政府の対応に怒り…

重さのある言葉とは

新型コロナウイルスは、私たちにさまざまなことを突きつけてくるなあと、毎日思っています。 そんな中、こんなニュースが目に飛び込んできました。 bunshun.jp亡くなられた赤木俊夫さん(享年54歳)の奥様が遺書を公表され、国と財務省の佐川元理財局長を提…

「不安」は、1つ1つ言葉にした方がいい

現在、発売中の「女性セブン」3月19日号にコメントさせていただきました。 中でも、タレント・リポーターの菊田あや子さんが自宅でお母様を看取られた体験に寄せて、少しお話させていただいたのですが、この取材を通して、私も改めて深く当時のことを振り返…

人生会議のことを思いながら、新型コロナウイルスの一連の事象を見ています

新型コロナウイルスに関連する報道やらその反応を眺めています。 そして、人生会議を広めていくのは、やはりとても大変だなあと改めて思っています。 以下のように整理して意訳?してみました。不備不足がありましたら、お許しください。主旨はそこにはあり…

一番怖いのは、ウイルスではなく不信感

朝から晩まで新型コロナウイルスの関連ニュースでいっぱいです。 なんだかよくわからない未知の病気であり、感染し、治療方法(薬)も特定されていない。さらに割合は少ないとはいえ、重症化すれば命の危険もある。となれば、「もしかかってしまったらどうし…

「無職男性ドラマ」と人生会議

またもドラマ話題で恐縮なんですが。 こんな記事が目に留まりました。 headlines.yahoo.co.jp 「医療ドラマだらけ」の裏では、「無職ドラマだらけ」が進んでいたとは! この中のドラマの何一つチェックできていない私はだめだなあと思いつつも、記事の冒頭に…

今クールの医療ドラマから思うこと

いくらドラマ好き、しかも「ドクターX」を毎回チェックするくらい医療ドラマも結構観る方だと思いますが、今クールは医療ドラマが多すぎて、始まる前から食傷ぎみ。観る作品を絞ってしまいました。 一応、終活ジャーナリストを名乗っていますので、その中の…

在宅医を責める前に……

こんな記事が目に入りました。 dot.asahi.com 夫も父も在宅医療を受けながら自宅で亡くなったので、取材に応じたご家族の気持ちはよくわかります。 自宅で過ごしたいという本人の希望を叶えたい。でも、「何かあったらどうしよう」「もしもの時に、どうした…

技術の使い方には気をつけて

すっかり出遅れましたが、こんなことが話題になっていたのですね。 www.moguravr.com 亡くなった娘とVRで再会……。 ちょっと似た内容の話を某所から伺ったこともあり、この流れは加速するだろうなと思いました。 なぜなら、メディアにとって、この内容はコン…

立春が過ぎ、新しい暦が始まりました。

東風解凍(はるかぜこおりとく) 立春が過ぎ、新しい暦が始まりました。厚い氷もいつかは解ける日が来ると信じて、私たちはいつも変わらず役目を果たしてまいります。 本年も何卒よろしくお願いいたします。 夫と死別してから、私は年賀状を失礼させていただ…

言論封殺も、患者支持も、結局は「区別」かも?

人生会議ポスターの一件は、世の中的には落ち着いてきたのでしょうか。しかし、この分野にどっぷり浸かっている身としては、なるほどなるほどと、またさまざまなことが見えてきて、大変勉強になっています。 金曜日から土曜日と、患者団体や遺族からの声がさ…

今日11月30日は「人生会議の日」です!

奇しくも今日は、富山県の某市に出かけていました。「人生会議」=ACP(アドバンス・ケア・プランニング)が盛り込まれた【人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン】がそもそも作られる契機になった、富山県射水市の近くです。…

「人生会議」は、死に方の話し合いではない

なかなかACPについて書き進められない日々を送っていますが、また、この分野が注目されることはなかなか難しいな、などとも思っていたのですが、こんなことがありました。 11月30日の「人生会議の日」に合わせたのでしょう。厚生労働省が今月25日に「人生会…

「自分で決めろ」の冷たさと苦しさ

本来なら「自ら命を断つことの意味について1」の続きを書くところですが、このたびの台風報道で、ACPに関連してちょっと思うことがあったので、先にこちらを書くことにします。 はじめに……。 台風19号で被害に遭われた方、そのご関係者のみなさまに、心より…