金子稚子の「とんぼとかめ」日記

『ACP(アドバンス・ケア・プランニング)』『人生会議』を中心に、死や死別について考えることを記しています。

こんな時に詐欺に遭遇しました。お気をつけて!

新型コロナウイルスのことでは、刻々と状況が変わっていきます。

しかしながら、窒息死のリスクのあった夫とともに過ごした経験もあって死を結構身近に感じているからか、私自身は心が苦しくなることもあまりなく、時折「えっ、何それ!」と政府の対応に怒りながらも、ちょっと引いた目線で眺めています(私たち個人が何をすればいいのかは、明確に示されていますからね。Stay home!)。

そんな私ですが、この騒ぎの中、詐欺に遭遇しました。

TwitterでこんなDMが送られてきたのです。

 

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ちょっと違和感のある日本語に、最初は「うん?」となりました。が、「イギリスのロンドンで生まれ育った」とあり、ああ、そういうことかと。なので、若干ぶしつけだよね?という質問にも答えてみました……(気持ちを表明すべくあまり丁寧ではない返答です)。

 

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そうしたら、どうにも返しにくい返事がまた来て、困ったなとそのままにしていたところ、少ししてから「咽頭がんで非常に苦しんでいる」とのこと。しかも同じ未亡人。こうなると、私もそのままにはできません。お返事しました。

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すると、どうやら余命宣告を受けているらしい……。余計に中途半端なお返事はできません。しかも、TwitterのDMでこんなことをやりとりするのは、私は初めてです。さらに相手はあまり日本語も得意ではなさそうです。

 

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宗教についてこんな風に尋ねられたこともありますし、死や死別に際しては、宗教観がベースとなった話はよくします。普通にお答えしました。

 

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なるほどなるほど……と思いながら、慈善団体などに何かの支援をしたいのですねと理解しました。

そうしたら、その後30分くらいして、いきなりお金の話が出てきました。ポンド?簡単には円換算できません。計算したらすごい金額!約6億5000万円なんて!

 

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さすがにこの日本語では理解できません……。しかし、何らかの決意表明をされているんだろうなと理解しました。実際問題、余命宣告を受けている闘病中の65歳の女性が、たとえバリバリの企業家であってもそんなに簡単に寄付なのか基金なのかわかりませんが、何かを企画して実行するのは大変です。

 

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私はこの方が日本にいるものとして、彼女を励ましました。すると、具体的な病院名まで……。調べるとかなり有名な病院です。う〜〜ん?と思い始めましたが、普段は冷静な人でも、治療前などで気持ちが高ぶっていることもあります。

 

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彼女の決意表明は続きます。亡くなったご主人とも約束されているとのこと。夫との約束を果たしたいという思いは、私も同じなのでよくわかります。しかし、ここまで私に伝えてくるということは……?と私も考え始めました。そこで、尋ねてみました。

 

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なるほど、そうですか。しかし、この額をこの方1人でどうこうできるとは思えませんし、他にサポートをしてくれる人がいるだろうと思いました。この方が本気ならば、その人とやりとりする必要があるなと思って、支援者は誰ですか?と婉曲に尋ねた次第です。

 

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すると!

ほう、なるほど〜?という返答。さらに重ねてきた言葉で、これは違うぞと思い始めました。なので、英語でやりとりしようと問いかけている途中で……。

 

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たたみかけるように、来ました来ました!なので、いわゆる「おうむ返し」の手法で反応を返してみました。

 

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はいはい、コピペな感じが漂うコメントが返ってきました。さて、どう切り返そうかなと思いましたが、取り急ぎ↓のような感じで返してみました。万が一、詐欺ではなかったら、それはそれでこの方を大きく傷つけてしまいます。

 

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その反応に対して、はい、またしてもたたみかけてきました。そして今、私のところには、以下のDMが届いています。

 

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はーーーーーーー。

何が嫌かと言えば、余命宣告を受けた患者という設定です。正直、かなりショックを受けました。腹が立つというより、あまりにも悲しかった。お陰で体調不良に陥りそうになっています(涙)。

自分の命に限りがあるという方とお話ししたり、また最愛の人と死別したという方とお会いします。その苦しみや悲しみを知るが故に、こういうことをダシに使う詐欺に自分が遭遇してしまった、ということにも自分で自分が許せない思いがしました。

 

新型コロナウイルスで社会が混乱しています。この混乱に乗じて、紛れ込んでくる悪意。しかも善意につけ込もうという悪意です。

どうか善意からであっても自分ひとりで行動を決めてしまわないように、注意してください。私は、最後から2枚目の「手伝ってくれませんか?」で終わっているやりとりまでを仲間にシェアし、意見を聞きました。すぐに調べてくれたり、体験をシェアしてくれたりで、このDMが詐欺であると確認することができました。

こういう時だからこそ、仲間の存在、とても大事ですね。しかも、性格の違う仲間や友達。大事にしたいです。反応の違いは、また別の視点や考え方を知ることができて、自分の中に冷静さを取り戻すきっかけにもなります。

あ、この詐欺師へは、このまま放置で、どうなるのか観察しようと思います(どこかでブロックになると思いますが)。